雑穀類

小豆(あずき/ しょうず)

1年草 マメ科

<歴史>

☆中国最古の薬学書

 「神農本草経」小豆の煮汁=解毒

 

日本では、古来、赤=太陽・火・血など「生命」を象徴

         ⇒魔除け

小豆は、

邪気を払い、身を守る食材として行事、儀式などに使われていた。

 

☆平安時代⇒豆粥(小豆粥)

☆室町~安土桃山⇒あんこ(小豆+砂糖)

  南蛮貿易によって砂糖/茶道により菓子の文化

☆江戸時代⇒特別な日 赤飯(米+小豆)

<成分>

 でんぷん タンパク質 食物繊維 

 ビタミンB1、B2、K ナイアシン 葉酸 ビオチン

 カリウム マグネシウム リン 鉄 サポニン

 亜鉛 銅 セレン クロム モリブデン 

 ポリフェノール

  (カテキン、ルチン、プロアントシアニン、アントシアニン)

 

PICK UP

   サポニン:ブドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑制する=肥満防止効果

 モリブデン:血のミネラル 腎臓 肝臓の働きを助ける

 ポリフェノール:さまざまな種類のポリフェノール=老化防止 美力UP

<効能>

 むくみ 利尿 腎臓 心臓 脚気 ダイエット 解毒 老化防止 便秘

 疲れ目 貧血 高血圧 疲労回復 二日酔い 産後 インスリンの分泌正常化

 

あずきのチカラ

★冬至★小豆とかぼちゃのいとこ煮

  語呂合わせ「硬いものをおいおい(甥)いれてめいめい(姪)炊き込み 頂きましょう♪」

 

★腎臓/心臓/脚気★

  煎じ汁:小豆3g+やまごぼうの根5g⇒1日3回飲む

      小豆125g+にんにく数片+しょうが9g⇒1日数回に分けて飲む

 

★二日酔い★

  煎じ汁:小豆30g+水400ml⇒200mlまで煮つめ 1日数回飲む

 

★便秘/筋肉痛/肩こり★

 小豆を水だけで炊いて(煮る)そのまま食べる 

         *好みで+塩少々、又は、はちみつを少々かけて食べる

★はれもの★

 小豆の粉+大根おろし汁で練って布につけて貼る(食物性湿布) 

 

★小豆茶★ フライパンで香ばしくなるまで炒る⇒急須で煮だして飲む

    <効果>ダイエット、解毒、老化防止、快便、疲れ目、貧血、高血圧、疲れ  

 

お赤飯の作り方

☆蒸し器で作る

<小豆編>4人分

もち米2合 米(うるち米)1合=3合

小豆はもち米の1/8

1.もち米は洗って半日水につけておく

  (最低3時間はつけましょう)

2.小豆をゆでる

  三倍の水から炊く⇒湯でこぼし

  五倍の水でもう一度 弱火で柔らかくなるまで

 ⇒ざるにあける 汁はボールにとっておく 

   *小豆は吸水性が高いため、水に浸してもどすと皮がさけてしまうので、浸す必要はない

 

3.もち米を蒸す20分前に、ざるにあけ、水切り

4.蒸し器に布巾をしき、もち米と小豆をのせ 

   ふたに布巾をからませ ふたをする <強火で20分>

5.蒸したもち米と小豆をボールにいれ、小豆のゆで汁を(カップ0.7+塩1.5%)を振りかける

 ⇒再び 蒸し器へ<20分> 

                ⇒完成

☆炊飯器で作る

<ささげ編>

4人分

もち米3合 ささげ1/2カップ 

もち米は、水に浸しておく

1.小豆同様

 最初、湯でこぼし⇒2回目柔らかくなるまで(8分くらい)

 炊けたら⇒ざるにあけ、ささげの汁は取っておく

2.炊飯器にもち米、ささげをいれ ささげの汁をいれ

 スイッチオン 水は「おこわ」の目盛りで

         ⇒完成

 

黒豆

黒豆は大豆の品種の一種で、

平安時代にはすでに栽培されていました。

また、黒豆は、古くから民間療法として伝えられています。

  黒豆の煮汁は、咳や喉の痛みによいとされ、

漢方の世界では、数千年前より「黒豆衣(こくずい)」と

呼ばれる生薬として、様々な症状に利用されてきました。
 古代中国の医薬書『神農本草経』には、

黒大豆が病気の治療に用いる食物として記載されています。

 

<成分>

 ポリフェノール ビタミンB1 B2 E

 脂質 糖質 食物繊維 トリプシンインヒビター

 カルシウム 亜鉛 鉄

<効能>

抗酸化 老化防止 糖代謝 糖尿病 皮膚の活性化 

脂肪分解 コレステロール 整腸作用 骨粗鬆症 

<黒豆の煮汁の作り方>

・黒豆を一晩水に浸けておきます。

・黒豆100g+水1ℓを20分ほど煮詰める

・煮汁と豆を分ける 

*煮汁は冷蔵庫に入れ保存

 豆は煮ものや、乾燥させてそのまま食べてもよい

~~~~~~~~黒 豆 療 法~~~~~~~~~

<薬物中毒>

黒豆:甘草=2:1の割合で3~4倍の水を半量まで煎じて飲む

<心臓病>

黒豆:黒ゴマ=1:1の割合と炒った玄米適量を煎じて飲む

<胃潰瘍>

黒豆10gシソの葉5gを煎じて飲む

<風邪>

               黒豆10gよもぎ10gを煎じて飲む

              <脚気>

               黒豆10gオオバコ10gを煎じて飲む  

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